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短い答え
- 「30年」は「30年何もしなくていい」ではないことが多い。保証書に維持条件が書かれています
- ALCは塗膜が防水層を兼ねている。板そのものは水を吸います
- 目視だけでは判断できません。保証書の3行と、直近の点検記録を合わせて読んでください
急ぐかどうかを決めるのは、年数そのものより「保証の維持条件」と「症状」です。
ヘーベルハウスで建てた家の外壁塗装を調べると、「30年」「60年」という数字をよく見かけます。そして「まだやらなくていいのでは」と考えます。
この記事は、その数字が何にかかっているのかを、公式の文で確かめるためのものです。
ハウスメーカー8社の保証期間(公式の年数)
- 積水ハウス初期30年+永年
- ヘーベルハウス60年
- 住友林業最長60年
- セキスイハイム最長30年
- 大和ハウス初期30年
- 三井ホーム最長60年(基礎・構造躯体)
- タマホーム20年(瑕疵・シロアリ・地盤)
- 一条工務店安心30年
文言は各社の公式サイトのままです。「初期」「最長」「安心」は社ごとに意味が違い、同じ物差しではありません。条件と出典は8社の保証期間の一覧に並べています。
ヘーベルハウスの外壁、公式に書いてあること
当サイトの言い換えではなく、公式の文をそのまま読んでください。
出典: ヘーベルハウス「長期保証とサービス」(確認日 2026-08-28)
60年続く充実の点検や保証制度をはじめとする 丁寧なアフターケアで…
※1 2017年10月以降にヘーベルハウスの請負契約を締結され、原則として当社所定の定期点検をお受けになることが条件となります。
※2 構造耐力上主要な部分および、雨水の浸入を防止する部分については30年目以降の定期点検および当社が指定する有償補修を行うことで保証を継続します。
この2つの注記が、このページの中心です
①「60年」は無条件ではありません。
公式が「2017年10月以降の契約」「所定の定期点検をお受けになることが条件」と書いています。
それ以前に建てた家は、この説明のとおりとは限りません。
②30年目以降は「有償補修」と、上に引用した公式の注記に書かれています。
点検の費用と、そこで指摘された工事の費用は別に考えてください。対象は構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分の2つです。
ここは会社によって違います。積水ハウスは同じ趣旨の場面で「10年20年点検時に会社が必要と判断した補修工事(無償工事)」と書いています。
同じ「点検と保証」でも、費用の扱いが違います。
この「ヘーベルハウスの保証」は、誰が出しているものか
上の60年は、ヘーベルハウスが自社で出している保証です。
塗料をつくった会社の製品保証でも、保険会社の保証でもありません。ここを取り違えると、比べる相手を間違えます。
| 誰が出すか | このページの話か | その会社が無くなったら |
| ヘーベルハウス(建てた会社) | これがこのページの話です(60年) | 出している会社が無くなれば、そこで途切れます |
| 塗料をつくった会社 | 別の話。塗った作業の出来には及びません | 製品の話なので、施工会社とは別に残ります |
| 保険(第三者) | 別の話。契約時に別で入っていなければ存在しません | 保険会社が相手なので残ります |
続けるための条件は「所定の定期点検」、費用は「有償
当社が指定する補修/30年目以降」と公式にあります(確認日は上の引用に添えてあります)。
年数だけを他社と並べても比べたことになりません。——誰が、何に対して、どんな条件での3つが揃って初めて並びます。
3つの見分け方は メーカー別の一覧 にまとめています。
ALCの耐久性と、公式が挙げているデメリット
出典: ALCコンクリート・ヘーベル(確認日 2026-08-28)
耐久性 60years 雨や日光にさらされても、強度低下や寸法変化がほとんどなく、高い性能を60年以上にわたり維持します。
そのうえで、旭化成ホームズ自身が、ALCのデメリットをこう書いています。
出典: ALCとは?外壁材に使用するメリット・デメリットや注意点を解説(確認日 2026-08-28)
公式は「ALCを注文住宅に使用する3つのデメリット」として3つ挙げており、その2つめがこれです。
目地が多く雨水侵入の可能性がある
板そのものの耐久性と、目地がもつことは、別の話です。
上に引用した2つの公式ページが、片方で「60年以上維持」と書き、もう片方で「目地が多く雨水侵入の可能性がある」と書いています。
メーカー自身が分けて書いています。点検で言われるのは、たいていこの目地の側です。
ヘーベル板は、塗膜が防水層を兼ねている
ヘーベルハウスの外壁は ALC(軽量気泡コンクリート)です。内部に細かい気泡が入った、軽いコンクリート板で、断熱性と耐火性に優れています。
ただしALC自体は水を吸います。
水を防いでいるのは板ではなく、表面の塗膜です。
窯業系サイディングでも塗膜は吸水を抑える役目を持っていますが、ALCは板そのものが水を吸うため、
塗膜が切れたときの影響がより直接的とされています。「見た目が古びる」だけの話ではない、というのがヘーベルハウスで押さえておきたい点です。
ALCでは塗膜が防水層そのものです。「まだ見た目は平気」と「まだ守られている」は別の話になります。ただし劣化は目視だけでは分からないため、保証書の条件と点検結果を合わせて判断してください。
外壁のメンテナンスと、保証期間の「30年」がどこにかかるのか
長期保証や耐久性の説明に出てくる年数は、構造躯体にかかる数字と、
防水・塗装にかかる数字が別のことがあります。
そして多くの場合、長期保証を維持する条件として、決められた時期の有償メンテナンスが指定されています。
「30年もつ」が「決められた手入れをすれば30年」を指している場合、手入れを飛ばした時点で前提が崩れます。年数だけを見て判断できないのはそのためです。
ここは推測で判断しないでください。保証書に、次の3つが書いてあります。
保証書で探す3つ(当サイトが書いたものです。公式の文ではありません)
- 保証の対象(構造か、防水か、それぞれ何年か)
- 保証を維持するための条件(何年目に何をするか)
- 条件を満たさなかった場合にどうなるか
この3行が、判断の出発点になります。ただし書面だけでは足りません。
塗膜やシーリングの劣化は、外から見て分かるとは限らないためです。点検の記録と合わせて読んでください。
懸念点(3つ)
4項目とも公式で確認できています。引用の原文と確認日は上にあります。
- 「60年」は、費用がかからない年数ではありません。公式は「有償/当社が指定する補修/30年目以降」と書いています。年数だけを見て費用を見込むと、点検のたびに想定外の見積もりが出ます。
- 年数は無条件ではありません。公式には点検・診断について「所定の定期点検」と書かれています。他社で外壁を塗ったあとに点検をどう扱うかは、公式ページに書かれていません。書面で確かめる項目です。
- 2017/10 以降の契約が対象です。それ以前に建てた家は、この説明のとおりとは限りません。当時の保証書だけが根拠になります。
良い点は挙げていません。どれを良い点として選ぶかは、当サイトが付けた評価になります。公式に書いてあることと、書いていないことだけを出します。引用の原文と確認日は上にあります。
同じ項目を、3社で並べる
1社だけを読んでも、それが厳しいのか普通なのかは分かりません。同じ項目を、公式の書き方のまま3社で並べます。
順位は付けません。どれが良いかではなく、どこが違うかを見るための表です。並べる相手は機械的に決めています——費用を「無償」と書いている唯一の社と、保証年数がいちばん近い社です。
| メーカー | 保証期間 公式の年数 | 費用がかかるのは 何に・いつ | 対象の契約時期 |
| ヘーベルハウスこのページ | 60年 | 有償 当社が指定する補修/30年目以降 | 2017/10 以降 |
| 積水ハウス | 初期30年+永年 | 無償 会社が必要と判断した補修/10年・20年点検時 | 2018/4/1 以降 |
| 住友林業 | 最長60年 | 有料 保証延長のための工事/30年目 | 2020/4/1 以降 |
年数の欄だけを比べても、この差は出ません。同じ「30年」でも、費用の扱いが逆になることがあります。引用の原文と確認日は各社のページに、8社ぶんはメーカー別の一覧に同じ列で並べています。
「公式で確認できず」は「無い」ではなく、こちらが見つけていないという意味です。
費用は、公式のどこまで書かれているか
先に結論を書きます。金額は公式に書かれていません。
当サイトが確かめた範囲で、公式に書かれているのはここまでです。
| 費用の扱い | 「有償」と書かれています |
| 何に対して | 当社が指定する補修 |
| いつ | 30年目以降 |
| 金額 | 公式ページには書かれていません。「無い」ではなく「書かれていない」です |
つまり、公式から分かるのは「30年目以降に、有償の工事がある」ということまでです。
それがいくらかは、公式からは分かりません。
当サイトは総額を書きません
坪数・外壁の面積・階数・立地・劣化の程度で変わるものを、1つの数字にすると嘘になるからです。
代わりに書けることが2つあります。
1その30年目の工事費を、いまの見積もりと同じ土俵に乗せる「いま塗るか、メーカーの指定工事を待つか」は、費用の話ではなく順番の話です。公式が「30年目以降に有償」と書いている以上、その工事はいずれ来ます。いまの見積もりと比べるときは、そこを外して考えないでください。
2見積書の数量で比べる足場の面積(㎡)、シーリングの長さ(m)と打ち替えか増し打ちか、塗料の製品名。ALCは目地が多いので、シーリングの数量で金額が大きく動きます。ここが「一式」の見積もりは、比べる相手になりません。
各社が公式に公表している相場のレンジは、坪数別の相場の表に出典と確認日つきで並べています。当サイトの推定ではありません。
なぜここを書いたか(2026-09-09)
「ヘーベルハウス 外壁塗装 費用」(90/月)の現在の検索結果を取ったところ、
TOP5の5件・TOP10の9件が、同じ検索意図の解説記事でした(21候補でいちばん強い一致)。
競合は費用相場の数字を出しています。当サイトは出しません。
出典なく金額を書くのは、相場の平均値を出さないと決めているのと同じ線を越えます。
代わりに「公式にどこまで書かれていて、どこからが書かれていないか」を出しました。
ヘーベルハウス以外の塗装会社に頼めるか
ALCの塗装は、扱ったことのある業者とない業者で差が出ます。理由は2つです。
- 目地(シーリング)の量が多い。ALCは板を並べて張る構造なので、一般的な外壁より目地の総延長が長くなります。ここの打ち替えを省くと、塗装だけしても水は入ります
- 下地の吸い込みが強い。下塗りの選定と塗る量で仕上がりが変わります
「ALCの施工実績があるか」を聞いてください。あるかないかではなく、
直近で何棟やったか、写真はあるかまで聞くと、答えられる業者とそうでない業者が分かれます。
見積もりは複数社で取る
同じ工事でも、業者によって金額も中身も変わります。一括見積もりサイトなら、1回の申し込みで複数の業者から見積もりが届きます。サイトごとに紹介される業者が違うので、2つ以上使うと比べる相手が増えます。
並びは総合ランキングの順です。紹介料の順ではありません。
外壁材の名前と、公式が書いている塗り替えの目安
| 公式の名称 | 公式に書かれていること(原文) |
| ALCコンクリート・ヘーベル | 「「ヘーベル」と名付けられた軽量気泡コンクリート(ALC)」「「珪石」「セメント」「生石灰」「アルミ粉末」「水」を原料に」 |
| ロングライフコート(外壁塗装) | 「入念な3層コート仕上げの外壁塗装「ロングライフコート」を採用しています。…耐水・耐汚染・耐候性に優れたアクリルシリコン系塗料を使用し、60年間に1回の塗り替えを目安とした長期的な美観と防水性の維持を実現している」 |
確認日 2026-09-15。「60年間に1回の塗り替えを目安」と書かれているのは戸建て(ヘーベルハウス)のページです。賃貸(ヘーベルメゾン)のページには別の年数が書かれているので、当サイトは混ぜていません。
見積もりを取ったら、どこを見るか
| 見る行 | なぜそこを見るのか |
|---|
| シーリングの数量(m)と工法 | ヘーベルハウスでは特に効きます。ALCは板を並べて張る構造なので目地の総延長が長く、短すぎる見積もりは測っていない可能性があります。 |
|---|
| 下塗り材の製品名 | ALC用かどうか。下地の吸い込みが強いので、選定と塗る量で仕上がりが変わります。 |
|---|
| 塗る回数 | 下塗り・中塗り・上塗りが個別に明記されているか。 |
|---|
| 足場の面積(㎡) | 業者が違っても大きく変わらない数字です。ここがずれているなら測り方が違います。 |
|---|
この4行が揃っていない見積もりは、金額を並べても比較になりません。
急ぐべきかの目安
次のどれかが出ていれば、年数にかかわらず一度見てもらう理由になります。
- チョーキング … 外壁を手でこすると白い粉が付く。塗膜が粉になっている状態です
- 目地の切れ・肉やせ … シーリングにひび、または痩せて隙間ができている
- 塗膜の膨れ・剥がれ … すでに水が入っている可能性があります
ただし、これらが出ていないことは「まだ大丈夫」の証明にはなりません。
下地やシーリングの内部は外から見えません。症状が無い場合も、保証書の条件と直近の点検記録を合わせて、いつまでにやるかを決めてください。判断がつかないときは、建築士や外装劣化診断士など、
工事を請けない立場の人に見てもらうという選択肢もあります。
よくある質問
ヘーベルハウスの外壁塗装は30年不要ですか
「30年もつ」が「30年何もしなくていい」を意味しているとは限りません。長期保証には、決められた時期の有償メンテナンスが維持条件として付いていることがあります。保証書に「保証の対象」「維持の条件」「条件を満たさなかった場合」の3つが書かれているので、そこを読んでください。
外壁塗装に助成金は使えますか
自治体によります。省エネ改修や住宅リフォームの補助制度の対象になる場合がありますが、制度名・条件・予算枠・受付期間は自治体ごとに違い、年度で変わります。当サイトは個別の自治体の制度を確認していないので、金額や条件を書きません。お住まいの自治体の窓口かサイトでご確認ください。
ALCは何年ごとに塗り替えるものですか
年数だけでは決まりません。ALCは塗膜が防水層を兼ねているため、塗膜が切れているかどうかが判断の中心になります。ただし目視だけでは判断できません。下地やシーリングの内部は外から見えないため、保証書の維持条件と直近の点検記録を合わせて読む必要があります。
読み終わったら、次にすること
- 1
保証書の3行を読む保証の対象(構造か防水か)/維持の条件(何年目に何をするか)/条件を満たさなかった場合。この3行で、急ぐかどうかが決まります。
- 2
チョーキングと目地の状態を見る外壁を手でこすって白い粉が付くか、目地に切れや痩せが無いか。ただし、出ていないことは「まだ大丈夫」の証明にはなりません——下地の状態は外から見えないためです。
- 3
ALCの施工実績を、棟数で聞く「直近で何棟やったか、写真はあるか」まで聞いてください。答えられる業者とそうでない業者が、そこで分かれます。
一括見積もりサイトを比べる
総合順位の決め方は総合ランキングに書いています。数字は公式の記載のままです。
ほかのメーカー:積水ハウスセキスイハイム一条工務店タマホーム三井ホーム大和ハウス住友林業
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