ヘーベルハウスの外壁塗装で確かめること
最終更新 2026-08-25
ヘーベルハウスで建てた家の外壁塗装を調べると、「30年」という数字に必ず当たります。 そして「30年もつなら、まだやらなくていいのでは」と考えます。
ここで確かめるべきなのは、その30年が何にかかっている数字かです。
ヘーベル板は、塗膜が防水層を兼ねている
ヘーベルハウスの外壁は ALC(軽量気泡コンクリート)です。内部に細かい気泡が入った、軽いコンクリート板で、 断熱性と耐火性に優れています。
ただしALC自体は水を吸います。 水を防いでいるのは板ではなく、表面の塗膜です。
一般的な窯業系サイディングでも塗装は劣化しますが、ALCの場合は 塗膜が切れることが、そのまま吸水と凍害のリスクにつながります。 「見た目が古びる」だけの話ではない、というのがヘーベルハウス特有の事情です。
「30年」がどこにかかるのか
長期保証や耐久性の説明に出てくる年数は、構造躯体にかかる数字と、 防水・塗装にかかる数字が別のことがあります。
そして多くの場合、長期保証を維持する条件として、決められた時期の有償メンテナンスが指定されています。
「30年もつ」が**「決められた手入れをすれば30年」**を指している場合、 手入れを飛ばした時点で前提が崩れます。年数だけを見て判断できないのはそのためです。
**ここは推測で判断しないでください。**保証書に、次の3つが書いてあります。
- 保証の対象(構造か、防水か、それぞれ何年か)
- 保証を維持するための条件(何年目に何をするか)
- 条件を満たさなかった場合にどうなるか
この3行を読むだけで、急ぐべきかどうかが決まります。
他社に頼めるのか
ALCの塗装は、扱ったことのある業者とない業者で差が出ます。理由は2つです。
- **目地(シーリング)の量が多い。**ALCは板を並べて張る構造なので、一般的な外壁より目地の総延長が長くなります。ここの打ち替えを省くと、塗装だけしても水は入ります
- **下地の吸い込みが強い。**下塗りの選定と塗る量で仕上がりが変わります
**「ALCの施工実績があるか」を聞いてください。**あるかないかではなく、 直近で何棟やったか、写真はあるかまで聞くと、答えられる業者とそうでない業者が分かれます。
見積もりのどこを見るか
- シーリングの数量(m)と、打ち替えか増し打ちか … ヘーベルハウスでは特に効きます。総延長が短すぎる見積もりは、測っていない可能性があります
- 下塗り材の製品名 … ALC用かどうか
- 塗る回数 … 下塗り・中塗り・上塗りが明記されているか
- 足場の面積(㎡) … 業者が違っても大きく変わらない数字です。ここがずれているなら測り方が違います
急ぐべきかの目安
次のどれかが出ていれば、年数にかかわらず一度見てもらう理由になります。
- チョーキング … 外壁を手でこすると白い粉が付く。塗膜が粉になっている状態です
- 目地の切れ・肉やせ … シーリングにひび、または痩せて隙間ができている
- 塗膜の膨れ・剥がれ … すでに水が入っている可能性があります
逆に、これらが出ていないなら、点検の指摘だけを理由に急ぐ必要はありません。 保証書の条件と照らして、いつまでにやればよいかを決めてください。