積水ハウスの外壁塗装はなぜ高いのか
最終更新 2026-08-25
積水ハウスで建てた家の外壁塗装を、積水ハウスリフォーム(グループ会社)に見積もってもらうと、 街の塗装会社の相場感より高く出ることがほとんどです。
これは不当な請求というより、値段の作られ方が違うためです。3つに分けて見ます。
1. 元請けと下請けのあいだに管理費が乗る
積水ハウスリフォームは元請けで、実際に足場を組んで塗るのは提携している施工会社です。 そのあいだに現場管理費・営業費が乗ります。
これは「中抜き」と呼ばれることもありますが、対価のない上乗せとは限りません。 工程管理と、後述する保証の引き受けがここに含まれます。 ただし減らせる部分でもあるので、他社見積もりと比べる意味があるのはここです。
2. 外壁材が専用品で、扱える工法が限られる
ここが街の塗装会社との最大の違いです。積水ハウスの主な外壁は次のようなものです。
| 外壁材 | 性質 |
|---|---|
| ダインコンクリート | 厚みのある鉄筋コンクリート系の外壁パネル。重量があり、専用の目地処理が要ります |
| 陶版外壁(ベルバーン) | 焼き物の外壁。そもそも塗装を前提としていません |
| 窯業系サイディング | 一般的な外壁材。他社でも扱えます |
自分の家がどれなのかで、話がまるごと変わります。 陶版外壁なら塗装ではなく目地とシーリングの打ち替えが主になりますし、 ダインコンクリートは塗料の選定と下地処理に条件が付きます。
**契約書・仕様書・点検報告書のどれかに外壁材の名前が書いてあります。**まずそこを見てください。 ここを確かめずに相見積もりを取ると、別の工事の見積もりを比べることになります。
3. 保証の延長条件が値段に含まれている
積水ハウスは長期保証と定期点検の仕組みを持っていて、 指定の工事を受けることが保証延長の条件になっている場合があります。
ここで重要なのは、条件の中身は建築年と契約内容によって違うということです。 「他社に頼むと保証が全部切れる」と言い切る記事も、「切れない」と言い切る記事も、 あなたの家の契約書を読んでいません。
確かめ方は1つです。
保証書と契約書を出して、「他社で外壁工事をした場合、どの保証が、いつまで、どう変わるか」を書面で確認する。
営業担当者が代わると説明も変わります。書面で残してもらってください。
それでも他社と比べる価値はあるのか
あります。ただし比べる前提を揃えてからです。
- 外壁材の種類を確認する(上の1)
- 保証の条件を書面で確認する(上の3)
- 同じ工事内容で、積水ハウスリフォームと他社の両方から見積もりを取る
3を先にやってしまう人が多いのですが、1と2が済んでいないと、 **安いほうが本当に安いのか判断できません。**足場・下地処理・シーリングの数量が違えば、金額は当然違います。
見積もりのどこを見るか
金額の総額ではなく、内訳の行を見ます。
- 足場の面積(㎡) … 家の大きさで決まる数字なので、業者が違っても大きくは変わりません。ここが大きく違うなら、どちらかが測り方を変えています
- シーリングの打ち替えか、増し打ちか … 打ち替え(既存を撤去して入れ直す)のほうが手間も金額も上です。同じ「シーリング工事」でも中身が違います
- 塗料の製品名と塗る回数 … 「シリコン塗料」ではなく製品名が書いてあるか。下塗り・中塗り・上塗りの回数が明記されているか
- 保証は誰が出すのか … 施工店の保証か、塗料メーカーの保証か、両方か
製品名と数量が書いていない見積もりは、比較できません。 高い安いの前に、そこを揃えてもらってください。